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退職するなら仕事を決めてからとよく言われますよね?

いくら求人倍率が上がっているからと言って、無職状態で100%希望の内定を勝ち取れる保証はどこにもありません。

ですから、皆一様に在職中の転職活動を勧めるのですが、いくつか注意点もあるのでお伝えしておきます。

確かに、在職中であれば水面下で何をしようとも給与は保障されているので、活動資金が尽きることはありません。

待遇が悪くても妥協せず、何か月も何年もかけて理想の転職先を探し続けられるのですから、精神的には楽ですよね?

離職中すれば時間を自由に使える反面、資金が有限です。

ある程度ならアルバイトや副業で補えますが、やはり会社員には叶いません、ズルズルと活動が長引いて結局妥協して、前より給料が安い職場に入ってしまった話は嫌というほど聞いてきました。

在職中の転職活動は良いことばかりではありません。

基本的に仕事をしているため、転職活動にさける時間が少ない。

エージェントが間に入ってくれれば、面接日時を調整してもらえますが、それでも仕事しもっての活動は想像を絶する辛さがあります。

在職中の30代は本気度を確認されるので、本気で転職したいのであれば覚悟を決めるべき。

せっかく内定を勝ち取ったのに、上司や同僚から「思わぬ」引き留めにあい転職を断念してしまう30代も多いですね。

私たち採用担当者も内定を出したのにこの事態を恐れているため、あの手この手を使いますが、「自分は必要とされていない」気持ちだったものの、初めて必要とされた…と勘違いして在留する30代は多い。

転職はたった一人で乗り越えなければならない試練です。

しかし、人間ピンチに陥った時は誰かにそうだんしてしまう弱い生き物です。

ついつい「誰にも言わないでほしい」注釈をつけながら、実は内定をもらった、どうするべきか迷っていると信頼している同僚に話してしまいます。

そういう場合の結末はいつも同じです。

同僚経由で上司に話が上がってしまい、「形だけでも」引き留め工作が始まるのです。

考えてもみてください。

職場を裏切って他の企業に浮気をした人間ですよ?

上司や同僚が「本気で」あなたを引き留めたいと思いますか?

逆の立場になれば分かることですが、答えはNO。

一度は裏切った人間を本気で引き留めたい…と都合よく考えられるあなたは、ひょっとしてまだまだ子供なのかもしれませんね。